熱の伝導(鍋ハンドルが木であれば良い点)




熱の伝導

熱の伝導とは、物体を構成する粒子の運動が隣の粒子へと順に伝わることで、熱が移動していく現象です。粒子自体が移動しなくても、熱は伝わり、これは主に粒子間の振動や衝突によって起こります。

伝導の例

  • 熱いスープに金属のスプーンを入れておくと、時間が経つにつれてスプーンの先まで熱くなってきます。これは、金属内部を熱が伝わったためです。
  • アイロンをかけると、熱は金属製のプレートを通して布全体に均等に伝わります。プレートには熱伝導率の高い金属が使われています。
  • 火にかけた鍋は、最初に底が加熱されますが、時間が経つにつれて取っ手の部分にも熱が伝わり、熱くなってきます。
  • 暖炉の周りの壁が熱くなるのは、固体を通じて熱が伝わる「熱伝導」によるものです。

伝導以外の熱の移動方法

熱は「伝導」だけでなく、「対流」や「放射」によっても伝わります。
「対流」は、液体や気体の中で粒子が直接移動することで熱を運ぶ仕組みです。
一方、「放射」は、物質を介さずに電磁波(あるいは光)の形で熱が伝わる方法です。