部屋の中の対流
熱の移動方式には伝導、対流、放射があります。
このうち対流は、液体や気体物質を構成する粒子が直接移動しながら、熱が移動する方式です。
対流現象は私たちの生活の周りで頻繁に観察することができます。鍋の水を床だけ加熱しても対流現象により水全体が沸騰します。太陽が地面を急激に加熱すると、空気が上昇し、金床雲が作成されます。ろうそくの火が上を向くのも対流による現象です。
対流現象は、エアコン、ストーブなどの冷暖房装置とも密接な関係があります。
通常、エアコンは高い場所に設置されています。エアコンから出る冷たい空気は密度が高いので下に降り、室内の暖かい空気は上に上がります。これにより、室温が効率的に低下します。
エアコンを低い場所に設置すると、冷たい空気が下にとどまり、空気の循環がスムーズではなく、冷房効果が低下することがあります。
ストーブはエアコンとは異なり、低い場所に設置されています。ストーブが暖められた空気は密度が小さくなるにつれて上昇し、室内の冷たい空気は下降します。これにより、やはり屋内がまんべんなく暖められます。